NELSON 15


1983年頃からアメリカ選手を中心に使用され、現在では世界標準となったエンジンです。
リアーエキゾーストABC(アルミピストン+黄銅クロムメッキスリーブ)の初期型のネルソン(1981)です。

当初「Rossi15」に比べてロングストロークであることや、形に今ひとつ精悍さが無いことでバカにしていましたが非常に良く回り、扱いも慣れたせいか、現在ではなぜか、かっこよく見えてきました。
内径8mmのベンチュリーは先細りに加工され、もちろん純正スピンナーは無く、取り付ける場合は、COX15のを流用したものが出回っていました。
プラグは、COXやロッシを削ったものを使用したり、写真のようにグロービー(蚊取り線香)を使用していました。
まだ、ネルソンプラグが出る以前のものです。


ロッシのプラグにCOXタイプのスピンナーを取り付けた初期型NELSON15です。

1987年頃のモデルです。
ドライブワッシャー部分に鉄製にリングをはめ込んだ、F1C専用スピンナーを取り付けた物です。
(鉄の部分をスプリングで締め付けてエンジンを一瞬で停止させます)
このタイプから、排気口が長く延長されました。


1997年頃の後期型モデルです。
クランクケースは白っぽいアルミで出来ています。また、ヘッドはネルソンプラグ専用のワンピース型です。
ピストンスリーブのつばの部分が拡大されており、スペーサーの厚みを変えることにより微妙なタイミング調整が出来るようになりました。
シャフトも内径が初期型の9.5mmから11mmまで拡大されています。

NELSONエンジンは、その製作ロッドごとにマイナーチェンジ(いろいろ細かい部分)を繰り返して、現在はとても信頼できるエンジンとなっています。


 

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