フリーフライトについて
 
子供の頃、ゴムを巻いてプロペラを回し、竹ひごに紙を貼った翼のライトプレーンを飛ばしたことはありませんか?
手から離れたら、後は風まかせ・・・
コントロール装置を持たない、自由滑空する模型飛行機のことを総称して「フリーフライト」と言います。
簡単に飛ばして楽しむ、折り紙の飛行機(紙飛行機)から、規格を決めて世界レベルで競技を行う「国際級」と呼ばれる飛行機までたくさんの種類があります。
「模型飛行機=ラジコン」と思われる方もいらっしゃいますが、ラジコンと違い、操縦できない面白さ(飛行機の性能と工作技術が、飛行時間を大きく左右します)がフリーフライトを趣味として奥深い物にしていると私は思います。
 


フリーフライトの種類

フリーフライトは、下記のように大きく3種類に区別されます。(飛ばす場所も、インドア、アウトドアと別れます)

グライダー
:動力を持たない飛行機(上昇するためには人力が必要)です
伸縮性モーター付き模型
:簡単に言うとゴム動力機です。ゴムを巻いてプロペラを回します
ピストンモーター付き模型
エンジン付きの飛行機です


私の得意種目

F1C機のエンジンを調整する私です

模型歴のコーナーで紹介していますが、模型飛行機を始めた環境がエンジン付きの模型からだったので、フリーフライトを飛ばすようになっても、扱いなれたエンジン機が主になります。
特に、F1C(エンジン付きのフリーフライトで国際規格を決めて競技を行う)については、20年以上の経験があり、私の得意種目です。
エンジン機の面白さは、一歩間違えば大破という緊張感とスリルにあると思います。
レーシングエンジンのメンタルなニードル調整、タイマーのセッティング、発航の角度とタイミング・・・どれをとっても緊張の連続です。
ミスをして、エンジンがフルパワーのまま地面に接触したら、今まで数ヶ月を費やして製作、調整した飛行機がバラバラとなります。
今までに、何度バラバラの飛行機の残骸を拾いながら反省をしたことか・・・
でもこのスリルが「ストレス解消」になるんです。やめられません!


F1Cについて

F1Cとは、フリーフライトの国際級競技で2.5cc以下のエンジンを使用し、スタートからたった5秒間のエンジンランで上昇し滞空時間を競う競技です。フリーフライトですからラジコンと違ってコントロールが出来ません。飛行機の性能により滞空時間が左右されますが、風と気流を考慮した発航のタイミングも競技に勝つ上で重要です。
主翼の長さは2.5m〜3mで、最近は機体の大部分がハイテク素材(アルミやカーボンファイバー)で出来ています。
2.5ccのレーシングエンジンを装備し、28,000〜30,000回転/分のプロペラで、ほとんど垂直に放たれた機体は5秒間の間に約150mほど上昇しタイマーの制御でその後水平飛行に移り滑空します。レーシングエンジンの凄まじい音と滑空に入った時の静寂は、この競技独特のものであり、上昇中のスリルがなんとも言いようのない快感です。


F1Cの発航


風向きやサーマル(上昇気流)の発生を考慮のうえ、専用スターターによりエンジンを始動し、回転数が安定するのを確認して、ほとんど垂直に投げ上げます。写真の足元にある箱が専用スターターボックスです。
 

 


 
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