私の模型暦(2)

1985年にユーゴスラビア(現在は、Bosnia Herzegovina) のリブノで開催されたフリーフライト世界選手権に参加した時の私です。
こんなに広い草原のある場所に数日間滞在し、模型飛行機のことだけを考えていました。思えば夢のような毎日でした。

競技中、発航ピットの前でサーマル(上昇気流)の発生を待つ私のスナップです。
世界選手権の場合、参加国あたり一つのピットを与えられます。
発航のタイミングを計るには、上昇気流が目に見えないので、気温や風の変化と他の選手の飛行状態を参考にするのがとても有効となります。そのため、誰かが先にサーマルを察知し、上手にサーマルに入れようものなら、その後一斉に他の選手がエンジンを始動して気流の状態の良いうちに同じサーマルに入るように次々と発航します。
右写真の上を見て座っている私は、風上から「がまの穂」をまいている選手がいて、その行方を観察しているところです。(がまの穂は風に乗って移動するので気流の状態を探ることができます。)
この後、地面と平行の流れてきた「がまの穂」が吸い込まれるように空に向かって上昇するのを見た私は、すぐにエンジンを始動し大きなサーマルに入れることができました。後続の他国の飛行機群を下に見て一番高い所でMAX(3分飛行)を出したときの快感は、今でも忘れません。

サーマルの中で数機のF1Cが同時に飛行する様子(世界選手権ならではの光景)
見上げる各国のギャラリー
   
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