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Tuned Cox Tee Dee 049 |
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おなじみの Cox Tee Dee です。
1960年より1996年まで、30年以上の長期間製造されていました。
エンジン付きの模型飛行機に興味のある方なら、ほとんどの人が知っている(持っている)傑作エンジンです。
私の場合も049と051を合わせると10台以上はあると思います。(壊れている物もありますけどね)
そんなエンジンですから、改造部品もたくさん出回っているし、競技会においても他の選手より少しでも回転をあげたりパワーを発揮しようとするのはわかりますよね(笑)。
最近は、ボールベアリングを装備したエンジンに押されて競技会でも見ることが少なくなりましたが、1990年代の最強の「Cox
Tee Dee」をFF屋の視点でストック部品と共に紹介したいと思います。
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@ プレッシャー付きバックプレート |
(クリックで大きな画像になります) |
燃料タンクに圧力をかけるためのニップルが付いているバックプレート(KUSTOM
KRAFT製)に交換します。
画像のブルーのアルマイト処理は初期型。
後期型はアルミの素地仕上げです。
右にあるパイプは、燃料の逆流を防ぐ逆止弁で、パイプの中に小さな鉄球が入っています。
ニップルとタンクをつなぐシリコンパイプの中に埋め込んで使います。
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A 大口径キャブレター(4mm) |
(クリックで大きな画像になります) |
プレッシャータンクを使用するので、当然キャブレターの口径は大きく加工したものに交換します。
右側がTee Deeのノーマルな状態(初期型は金属網がついていません)。
口径を4mmまで広げてあります。 |
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B プレッシャー用のニードルバルブ |
(クリックで大きな画像になります) |
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ノーマルのニードルバルブは調整用のネジピッチが荒く、又プレッシャー用ではないので、エンジンが始動すると燃料が浸み出してくる場合があります。
そこで微調整のきく細目ネジの物に交換が必要です。
上の左画像は、KUSTOM KRAFT製のもので、樹脂製(黒パイプ)の部品でシールするようになっています(緩み止めも兼ねている)。
金属タンクでプレッシャーを使うなら、このニードルにシリコンパイプを被せて使用するのが良いと思います。
バルーン式のプレッシャータンクの場合は、金属タンクに比べて圧力が高くなるので、右画像の右側のタイプ(NELSONニードル)がお勧めです。このニードルはロックナットが付いているので、緩みの心配がありません。
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C 掃気、排気タイミングの変更 |
(クリックで大きな画像になります) |
高速回転用にタイミングを変更するのに、最も簡単な方法がこれです。
0.5mmほどシリンダーとケースの間にシムを挟む方法です。
微調整は極薄のシムを追加することで行います。
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D プラグの変更 |
(クリックで大きな画像になります) |
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左画像は初期型のドーム状燃焼室のプラグで右画像が後期型のラッパ状燃焼室プラグです。
初期型のプラグは4枚フィンのヘッド形状が丸型の格好の良い物だったのですが、ラッパ状高圧縮ヘッドに代わって3枚フィンに変わりました。
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(クリックで大きな画像になります) |
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高ニトロの燃料を使用する場合は、上画像のような蚊取り線香状のフィラメントをもつプラグがよく使われます。(グロービープラグ)
上の左画像は燃焼室一体式のグロービープラグ。
右側は、後から説明するNELSON型ボタンヘッドに納まるタイプのグロービープラグです。
蚊取り線香型のプラグは、冬の朝(寒い時)などに1.5Vバッテリーではなかなかヒートしにくい欠点があるので競技会などでは事前の暖気運転などが必要です。
少しでもヒートさせようとして、マチ針を使ってフィラメント部分を少し浮かせて使用したりしました。
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(クリックで大きな画像になります) |
最後は、現在世界標準となったNELSONプラグです。
Doug Galbreath製のヘッドで使用します。
プラグに溝があるのがミディアム。溝の無いのがホットです。
COX Tee Dee 049では、後者のホットプラグの相性が良いようです。 |
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E プロペラロックボルトとスピンナーの変更 |
(クリックで大きな画像になります) |
ノーマルのプロペラのロックボルトは、マイナスビスなのですが、カーボン製や金属ハブの折りたたみプロペラを固定する場合に強く締められない欠点があります。
そこでキャップスクリューボルトに取り換えます。
また、性能には関係ありませんが、アルマイト処理されたスピンナーに変えることで、他のエンジンとの差別化をすることができます。(ようするにパッと見て、他のエンジンより目立つ!) |
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F スピードパン、オリジナルマウント等 |
(クリックで大きな画像になります) |
以上のようなチューンで、高回転が期待できますから、マウントにについても、アルミ製のマウントにしっかり固定する必要があります。 |
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いかがでしょうか?
以上の改造で、プレーンベアリング最強のエンジンを組むことができると思います。
エンジン好きの人は、この「改造」が、たまらなく好きなんですよね(笑)
新しいパーツに変えて、少しでも回転が上がったりすると嬉しくて・・・
FFの世界も、強力なベアリングエンジンのパワーでマシン化した飛行機ばかりになってしまいました。(おかげで、初心者にはとても勧められない状態です)
競技人口も減って、最近は、F1J(1/2A級)競技も難しい状態です。
そんなこともあり、
オールドタイマー化した旧国内級(E級)機にCoxエンジンの組み合わせで、「もう一度、飛ばしたいな〜」なんて、思っています。
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2012.01.11 |
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